お客が集まる場所でのビジネス

さてさて、昨日の続きです。

「お客が集まるところビジネスあり」ということで、病院をお題にしてみました。
どんなビジネスを思いつかれたでしょうか?

そこには、悠々自適な時間を楽しみたい高齢者と、時間を極力効率的に利用したいビジネスマンという、対照的なプレーヤーの存在を想定してみました。

そして、私のアイデアだと、20年前は早すぎました。
ようやく時代と技術が追いついてきて、半歩先くらいになったと感じています。

その心は?

もちろん、iPadビジネスです。
iPadを整理券にしてしまいましょう。

もうすぐiPad3が出ますから、2は見送っていた初代iPadホルダーは一斉に乗り換えます。すると、大量に中古が出回るでしょうから、格安で調達可能でしょう。

FacebookにTwitter、LinkedInとソーシャルメディアも花盛り。
どうぞご自由に、お楽しみ下さいと。

iTunes Uで、いろんな大学の講座を受講するのもいいですね。
先ほど公開されたiBookks Authorを使えば簡単に電子ブックが作れますから、病院が独自のコンテンツを作って患者に提供してもいいでしょう。
自分が作った作品をその場でお友達に公開しても面白い。

オペレーションの効率化にも威力を発揮しますよね。
呼び出しは当然として、混雑具合を考慮した検査や診察の順番の最適化、院内の道案内、支払もPayPalでやっちゃえばいい。処方箋も電子データ。

さらに導入したいのが、ビジネスセンター。
ビジネスマンに仕事の場を提供する訳です。

と言っても、かしこまった部屋を作る必要はありません。
全て無線で完結しますし、プリンター、コピー、fax、スキャナー一体の複合機という機器があるんですから、どこかの空きスペースに設置するだけでOK.

こちらの支払も、PayPal、あるいは電子マネーでやればいい。
現金の授受が発生しないので、人もレジも不要。

実は、ビジネスセンターはFC展開するのが面白いと思っています。設置場所も病院に限らず、「お客が集まる場所」で既にネットのインフラがあるところならどこでも。登録制にして、ウェブ上で月払いとかにすれば、現地での課金云々は不要。

まぁ、コンビニがこれに近いサービスを展開しているし、院内にも店舗展開を進めているので、提案してみるのも手かなぁと考えているところ。

さて、このアイデアもどうでしょう。
20年前には、実現したでしょうか?
10年前には、実現したでしょうか?

5年前でも無理だったでしょう。

病院のIT化は始まっていましたが、デバイスがなかった。
さらに、それを使おうという「お客様」がいなかった。
電子マネーも存在しなかった。

でも、今だったら…..

高齢者といえども、というか、高齢者だからこそiPadと親和性が高く、ばりばり使いこなしている方もあまたいらっしゃいます。

さらに、今後は仕事でガンガンPCを活用していた団塊世代が仲間入りしてきます。
現役ビジネスマンについては、言及の必要はありませんね。

電子マネーは花盛り。オフィスではなく、街中で仕事をする、「ノマドワーカー」と言われる層も現れました。

時代が、技術が追いついてきたと言っていいでしょう。
でも、病院はまだ旧態依然というところがありますし、病院ではまだまだと考える人もまだ多そう。
だからこそ今、と思っているわけです。半歩先のビジネスだと感じているわけです。

皆さん、どのように感じられますか?

夢物語でなく、実行に移したいところ。
有志を集めて、プロジェクトでもやりませんか?

お客が集まるところを考えてみましょう

「お客が集まるところビジネスあり」ですよね。
何故って、商売で一番苦労するのが「集客」
言い方は悪いですが、魚の群れの中に釣り糸を垂れないと、釣れないですから。

どんなところが思いつきますか?
そこには、どれくらいの人数集まっているでしょう。
どんな人たちでしょう。

テキ屋の商売は、まさしくそれのど真ん中ですね。
各地の祭りがあるところに出かけていって商売をする。
客はうきうき気分なので「ハレの日」需要が旺盛。
「何でこんなものに金を払ったんだろう」と思っても、あとの「祭り」だったり。
でもそれでいいんです。
お客さんは、「時間」を楽しんだのですから。
「欲しかった」ものを提供できたわけです。

その他には?

私には長年温めているアイデアがあります。
発案したのはもう20年も前ですが、時代がというか、技術が、環境が追いついていなかった。そろそろいいかなと思ってます。

それは、病院の待合室ビジネス。
高齢者の社交の場ですよね。
とても「病人」とは思えない人たちが、お元気そうに会話を楽しむ場。
こちらは、悠々自適に時を過ごしたい方々です。

他方、患者さんにはもちろん多忙なビジネスマンもいらっしゃいますよね。
外回りしている営業マンだったら、ある程度自由がきくのでよいですが、オフィスワークがメインの職種であれば、せめて半休くらいはとらないと、なかなか通院も出来ませんよね。

長々と待たされるときも、仕事が気になって仕方がない。
こちらは、限られた時間を効率的に使いたい方々です。

このような、「お客様」が集まっているところには、どんなビジネスが適しているでしょうか?

新しい商品・サービスは、時代を先取りする必要がありますが、し過ぎてはだめなんですねぇ。

一歩先ではなくて半歩先が肝要。

私が考えているビジネスは、20年前だったら一歩も二歩もさきでした。
だから、時を待っていました。

さて…..
この続きは、また明日ということで。

皆さんも、ちょっと考えてみて下さいね。

復活期待薄の商品の代表例

リバイバルの可能性が低い、というかあり得ないだろうと思われる商品の代表例は、消えていった記録メディアでしょうね。特に、PC。

磁気ディスクのフロッピーディスクは、今は昔。
8インチから始まり、5インチ。3.5インチは最も普及しました。
容量を増やした「スーパーディスク」というのもありましたよね。

次には光磁気ディスクのMO。これはまだ現役とはいえ、国内ではSONYのみ。
そのSONYも音楽用だけで無くデータ用のMDも品揃えしてますね。

光ディスクは、CDからDVD、Blu-rayと、方式を変えながら主流の座を維持しているという所でしょうか。

ここに来て、ポータブルから内蔵まで幅広く利用されるのが、半導体メモリ。
SSDや各種メモリーカード(SD、USB、メモリスティックなど)は旬ですよね。

何故リバイバルの可能性が低いかというと、データを記録、保持するという本質が、後発の商品によって完全に代替されているからです。

そして、有用性が見直されるとしたら、どのような環境の変化があった場合かと考えることが極めて困難。

法改正でレーザーの仕様が出来なくなった
シリコンの需給が逼迫して、民生用途では使えなくなった
半導体による何らかの健康被害が発生した

あり得ないでしょうし、あったとしても、更なる代替商品の開発に向かうでしょう。容量不足は決定的ですから。

ましてや「1 Step Further」は望むべくも無い。

さらに、メディアというのはそれを再生するデバイスが必要なわけで、時既にそのようなデバイスが市場から消えていますから、the endと言ってよいでしょう。

音声メディアでは、ニッチな商品、愛好家向けとして、レコードやオープンリールデッキ等が残りましたが、記録メディアでは、そのような、ノスタルジックを求めるギークはいないでしょうしね。

しかし、私は、検討をする際には、頭からダメ出しをするのではなく、「有用性がでるとしたら、どのような環境が考えられるだろう」と、ポジティブに考えることをお奨めします。

記録メディアのような典型例は、そう多くはありません。
かといって、「こうすれば間違いなく再商品化できる、再発明できる」というのも多くはありませんが、だからこそ、発想の勝負となる訳です。

その場合に、「できそうだ」と思って考えるのか、「できないよね」と思って入るのかでは、脳が感じる気分が全く異なります。

マネジメントでは、「出来ない理由を考えるのでは無く、どうしたら出来るのかを考えろ」と言われるのと相通ずるところがありますよね。

自分をだますことも感性マーケティングの一部。

ワクワクしながら、ものづくりを楽しみましょう。

子供だまし

SP-Methodのスタート、商品選択ですが、

「子供だまし」

と言われていたものが狙い目です。

「子供だまし」だったから敬遠されたのも確かにあるでしょう。
買ってはみたものの、使ってはみたものの、

「やっぱり…..」

と言う品質で、性能で。
それでお客が離れていった。

ですが、それは作りたくても作れなかったものかもしれません。
だから、結果として「子供だまし」になっていた。
でも、今なら……作れる?
そんなものは、ないでしょうか?

例えば、キッザニア
例えば、名古屋のリニア・鉄道館のシュミレーター
例えば、精巧に作られた食玩

友人も、リニア・鉄道館のシュミレーターはべた褒めしていました。
「子供だまし」じゃなかったようです。

「子供だまし」から脱却することが、すなわち「1 Step Further」になります。

他に何があるでしょう?

子ども銀行券を「子供だまし」じゃない銀行券にしてはダメでしょうけどね。

「再定義」から始めましょう

SP-Methodでは、対象とする商品を選択した後まず行うことは、その商品を「再定義」することです。

「再定義」された機能を全て代替したものが存在するのであれば、そのもの自体が再び日の目を見るのは難しいですね。あったとしても、ニッチなものになる可能性が高い。

逆に、「再定義」しただけで、もれなく[1 Step Further」すぐに思い浮かぶものもあります。

良い例が、昔ながらの宅配ビジネス。
新聞配達、牛乳配達、LPガス、ヤクルト販売といったところでしょうか。
酒屋さんの御用聞きを入れてもいいかもしれません。

あなたなら、どのように「再定義」しますか?

朝を届ける、情報を届ける、健康的な生活を実現する。
自由に発想してみて下さい。

届ける、届ける、届ける。

私はここで

「お客様の生活の場につながるインフラ」

としてみました。

それぞれ、そのインフラ上を流れる商材が異なっているだけです。
いつもの時間にいつもの商品が、ご自宅に、生活の現場に届くのです。
この「生活の現場」というのが重要で、他のリテーラーはここまでの強みは持っていません。
お客様に話しかける「理由」がすでにあり、話しかけるに当たってのハードルも無いのですから。

こう「再定義」してみると、どうですか?
アイデアが次から次に湧いてきませんか?

お客様を取り囲む環境はどうなっていますか?
お客様の感性はどのように変化してきましたか?
お客様の「脳の気分」はどうなっているでしょう。

高齢化が進んだ。
個食が進んだ。
本物志向。
家電エコポイントに住宅エコポイント。
電子書籍の興隆。
若者の車離れ。

思いついた一つ一つが、「1 Step Further」であるかもしれません。

実は、既にビジネスになってますよね。

LPガス販売業者が家電販売をしている例はよく知られていますね。
もともとお客様とつながっており信頼されているので、製品の紹介もしやすいし、配達に行って自宅の中にも入りやすい。
お客様にとっても、知っている人に勧められて購入し、配達してくれて、セッティングしてくれて、使い方まで説明してくれる。
「ナショナルのお店」が見直されている構図とベクトルは同じ。

高齢者だけでなく、多忙な若い世代にも有難いサービスですよね。
家電エコポイントの追い風もありました。

毎朝パンを配達してくれる新聞配達もあるんですよ。
ご存知でしたか?

これなんて、追加コスト無しで提供できるサービスですよね。

つまり、インフラの上を流す商材を、環境に応じて変化させれば、時代にマッチしたビジネスに生まれ変わるのです。

このように、最初にうまく「再定義」できれば、芋づる式に新規ビジネスのアイデアが生まれてくる例もあります。

あなたの身の回り、このような視点で見渡してみることをお奨めします。

言わせてみたい、この言葉

私は常々、言ってきました。

「お客様に欲しいものを聞いても、返ってこない」「そうそう、これが欲しかった」と言われるものを提供すべき。それを目指すのが、「感性マーケティング」だと。

それは、技術的に難しいからしたくても出来ないものもあれば、単純に「コロンブスの卵」にすぎないもの、もしくはその両方かもしれません。

今日ご紹介するソフトは、まさしく「コロンブスの卵」です。

AntiCrop

まさしく、「アンチ・クロップ」
つまり、トリミングの反対です。

さらに、感心するのは、

撮影はしたものの、

・壁紙にしようと思ったらアスペクト比が違った
・被写体に寄りすぎてしまった

ようなときに背景を書き足す、という「あったら使う」ような利用方法だけでは無く、

・「回転させたときに欠損が出ない」から既存の写真を材料に、自由な創作が出来る

という、「積極的に使いたい」「このソフトがあるからこそ実現できる」利用方法を提案していることである。

これは、すなわち、マーケティングのもう一つのツボ、

「知識を知恵に」

を的確に体現しています。

よくありますよね、機能・性能を提示するだけの広告。
「だから何?」と言いたくなります。

「こんなことができます」って言われても、「何に使うの?」
お客様に使い方を考えろと言っているに等しいですよね。

この「AntiCrop」も、そのままだったらニッチなままです。
あったら使うけど、無くても言い。
撮り直せるものだったら撮り直すし。

「世界初! 欠損の内回転機能!」
と謳っていれば、一目瞭然。

「使ってみたい」って思いませんでしたか?

それがあることで実現できる世界をイメージできれば、お客様に「買いたい」というインセンティブが現れる可能性があります。想起できるからと言って、すぐウリにつながるとは限りませんが、想起できなければそもそもご購入頂けません。

このソフトを参考に、「発想」のポイントと「広告」「販促」の手法を自分なりに考えてみて下さい。

マーケティングに感性の視点を

この「SP-Method」facebook paageでは、「SP-Method」を中心にしながら、感性マーケティング全般の話題を取り上げていきたいと思っています。

「そうそう、これが欲しかった」と言ってもらえるような商品開発をしたいですよね。そんなあなたに役立つようなヒントを、提供していければと思っています。

さて、ここで質問です。

「○○をしたらいけません」と言われたらどう思いますか?

してみたいと思いませんか?
もしくは、何故したらだめなの?と思ったりしませんか?

逆に「○○してください」と言われたらどう思いますか?
何故しなくちゃいけないんだろう?って思いませんか?

北風と太陽ではありませんが、そんな心の動きに着目したマーケティングがよく行われています。

例えば、「弊社の製品を使わないで下さい」とか。

そうすると、使いたくなったりするんですよねぇ。
意に反して、売れたりするんですよねぇ。

これで思い出したのが、落書き。

昨年、全国の市営地下鉄を標的にした落書きがニュースになりました。
全国制覇されてしまったとか。

市営地下鉄を標的 落書き“全国制覇” 意味不明「CUTE」「MTGS」… 同一グループの犯行か

公共施設のトイレも落書きのメッカですよね。
時には、ウィットに富んだ川柳みたいのもあって、笑えたりしますが。
学校の机も、良いキャンバスでした。

これって、マーケティングに使えないでしょうか?

例えば、電車やバスの車内にホワイトボードマーカーを用意しておいて、「ご自由に落書きして下さい」と促す。すると、敢えて落書きしようとする人間は、「下品な」落書きをするのでは無くて、「創作活動」をしてくれたりしないですかねぇ。

無印が、お客様からアイデアを募り、一緒になって商品開発をする「ものづくりコミュニティー」というプロジェクトを行っていますが、自分がものづくりに関わった商品・サービスには、無意識に思い入れが入っています。

それが、第三者には無価値なモノであったとしても価値を認めるんです。
ファンになるのです。

オーダーメイドもある意味そうでしょうね。自分の「設計思想」が反映されているという点で、自身も製作に関与していますから。

だとすると、車内に落書きをしてもらうということは、車内の「インテリアデザインに関与している」「雰囲気作りに一役買っている」ということで思い入れが入り、「また利用しよう」という動機付けとなってもおかしくありません。

自分がインタビューされた模様が放送されるニュースは、録画しても見ようと思いますよね。掲載された新聞は、買おうと思いますよね。

だから、どんどん「落書きして下さい」とやれば面白いんじゃないかなぁ。

クリスマスシーズンに、スーパーのガラスにスプレーで「落書き」してもらえば、本人は足を運ぶ回数が増えるでしょう。家族を連れてくるかもしれません。

ハロウィーンの時でもいいですね。

「困った」ことを逆手にとってプラスにするのも、一つの感性マーケティングといえるでしょう。皆さんなら、どんなことを考えますか?

ノック式万年筆の市場はあるか

今日は、パイロットのキャップの無いノック式万年筆をSP-Methodで考えてみたいと思います。

Capless

ロングセラー商品ですが、このところ雑誌で紹介される回数も増え、人気が盛り返しています。パイロットも、新商品を出してきました。

私も、「買おう」とず〜っと狙っているものでもあります。

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1.商品・サービスの選定と再定義

商品:ノック式万年筆
定義:キャップが無い万年筆

キャップが無くても、インクが乾燥しない、インクを用いた筆記用具

2.「有用性」があった要因の把握

万年筆という筆記用具が普段使いされていた環境で、キャップ不要にしたことから、「キャップを外さないと使えない」万年筆と比較して、使いたいときに「すぐ使える」という利便性を提供できた。

キャップが無いことにより、紛失を回避するベネフィットも併せ持っていた。

3.「有用性」が低下した要因の把握

万年筆という筆記用具が「普段使いされない」ようになった。

4.「有用性」が向上する環境を想定

まず「万年筆」自体が普段使いされるような環境の再来。

たとえば、万年筆を単に「筆記用具」と定義すると、利便性・即時性・価格・入手しやすさなどを考慮した場合、他の筆記用具と比較して、「万年筆でなければ」というインセンティブは働きにくいと考える。

しかし、万年筆を、「創作性を促進させるツール」「感性を刺激するツール」「リラックスさせてくれるツール」「書き心地を楽しめるツール」のように、「機能」ではなく「それを使うことにより実現されるもの」に着目して定義すると、俄然、万年筆を選択する「理由」が現れてくるように思う。

5.現環境の把握及び将来環境の予測

デジタルツールが一斉を風靡している中、ショットノートやキャミアップのようにデジタルとアナログを組み合わせて使うことが、好評を得ている。

また、手帳やダイアリーの発行部数は増加の一途。手帳術などといって、雑誌で特集が組まれることも非常に多くなっている。

「書くこと」によって脳を刺激し、アイデアを広げていく、マインドマップも人気である。

「モノ」消費では無く「コト」消費と言われるように、「安くても買わない」「高くても買う」といった自分に必要なもの、自分に合ったものを純粋に追求する購買行動に見られるように、時代は「機能」から「感性」に大きくシフトしていると判断してもいいだろう。

であるならば、万年筆が「普段使い」の道具として復活してもおかしくない。現に、そのような現象は現れていると感じている。

6.進化・深化ポイント(1 Step Further)の検討

これが「キャップレス」である。
ボールペンでも、圧倒的にノック式が主流であることからも、「普段使い」の筆記用具としては「キャップレス」は必要条件であることは明白。

それを実現していたのが、パイロットだけであり、ここにきて脚光を浴びているのであろう。

厳密な意味では「1 Step Further」でないかもしれない。
以前からキャップレスだったのだから。

しかし、ロングセラーといえ、余り認知されていなかったのではないだろうか。
「知っている人は知っている」ような状態だったとすれば(違っていたら、パイロットさんすみません)、今の人にとっては「新しい」のである。

世代が変わって、昔はやった曲を新しく感じるのと同じようなイメージ。

つまり、結論としては、螺旋的に発展して広く受け入れられる商品になるポテンシャルは備えていると言える。

今後どのようにお客様に受け入れられていくかは、将来、どの程度「感性の時代」になるかにかかっていると言えよう。

SP-Methodによる開発アプローチ

SP-Methodを用いた商品開発のアプローチとして、商品から入るやり方に加えて、「1 Step Further」から入るやり方があります。

以前紹介した「節電」もそのひとつです。
この「1 Step Further」を具備して復活あるいは見直された商品は、多々ありましたね。

アプローチするには、もう少しブレイクダウンした方がやりやすいです。

・消費電力が少ない→扇風機
・電力を使用しない→うちわ
・他のエネルギーを使用するので電力消費が少ない→石油ファンヒーター
・限定的に使用するから電力消費が少ない→スポットヒーター

「環境にやさしい」という「1 Step Further」も、ビッグすぎるテーマです。

・紙の使用量が少ない/使わない
・水の使用量が少ない/使わない
・排水量が少ない/出さない
・洗剤の市窯業が少ない/使用しない

これくらい噛み砕くと、考えやすいですね。

そして、あり得ない商品に当てはめてみましょうか。

例えば、水を使わない水洗便器
例えば、排水を出さない洗濯機
例えば、紙を使用しない紙おむつ

こうすると、もしかして「昔」使っていた商品が「まさしくこれではないか?」ということもあるかもしれません。

例えば、「紙を使用しない紙おむつ」っていえば、以前どこの家庭でも使われていた、綿のおもつですよね。

例えば、その綿のおむつを洗うのに洗剤を使わずに、さらに、洗った後汚水が出ないようにできるとしたら?

と、いろいろ楽しく考えを巡らせることができます。

私は、以前元気の開発をしていました。
「水を使わない水洗便器」も、いい加減考え尽くしました。

現実に存在するのは、圧力をかけて送る「圧送式」、負圧で引っ張る「真空式」。
飛行機などの乗り物で皆さんもご対面していますよね。

アイデアレベルでは、「砂で流す」ってのも考えたりしました。

大切なのは、考えに「はみ」をかけないことです。
そこからは、広がりのある解決策は生まれませんから。

是非、ぶっ飛んだ「1 Step Further」を、あり得ない商品に設定し、「あったらいいな」という商品を考え出して下さい。

ラジオをSP-Methodする

SP-Methodでは、今まで使われていてたが、使われなくなった場合、その商品・サービスの価値が無くなったとは考えません。

あくまでも「有用性」が低下したと考えます。

ですので、環境が再び変化し「有用性」が復活し、そこに「1 Step Further」が認められれば、新たな商品・サービスとして受け入れられると考えます。

その題材として面白いと最近思っているのは、「ラジオ」です。

地上波TVが地デジとなり、YouTubeを始めとするオンデマンド型配信やU-Streamなどのライブ配信、ネットを利用したDVDレンタル、CATVにCSといった数多ある映像メディアと同じ土俵で争うこととなりました。地域独占という既得権も、ネットの世界では意味がありません。コンテンツで勝負せざるを得ません。これから、合従連衡が進むかもしれませんし、淘汰される地方局もあるかもしれません。

他方、元気がいいのが「ラジオ」ですよね。

単品のチューナーとカセットデッキ、オープンリールデッキでエアチェックに励んでいた、ラジオ小僧としては、嬉しい限りです。

使われなくなっては決してありませんでしたが、利用者数や広告媒体としてのプレゼンスとしては後塵を廃止し続けて来たのは否めません。

それが、ここにきて、その有用性が見直されて、さらに「1 Step Further」をひっさげてリバイバルしてきているのは、疑いようも無いでしょう。

そこで、SP-Method。
是非、自分なりに当てはめて分析してみて下さい。

どのような環境の変化があったのか。

ユーザーが変化したのか。
産業構造が変わったのか。
新しい定義付けがされたのか。

そして、何が「1 Step Further」なのか。

これは、唯一の答えは無いと思います。
「あぁ、なるほど」と言えるものを見つけてみて下さい。
具体的で分かりやすい例かと思いますので、通勤中、あるいはジョギングしながら、はたまた風呂につかりながら、楽しく「遊んで」みませんか?