先日、久しぶりに「タイムマシン経営」という言葉を見ました。
さよならタイムマシン経営 ヤフーの“親離れ”が映す日本ネット業界の岐路
海外で成功したビジネスモデルを国内にいち早く持ち込む経営手法。孫正義が命名したとされる。
(はてなキーワード)
Yahoo Japanの井上社長が、Googleの攻勢を受けながらも、依然優位性を保っていることの理由を聞かれた際に、
「準備をしていましたから」と答えていたのを思い出します。
タイムマシン経営の逆パターンです。
何年後に日本に来るかを読んでいたそうです。
それに対して、十分な戦略を練っていたんですね。
ただ、もう過去のものであることは、ITに限らず、ビジネス全般に対して自明ですね。
以前は、日本はアメリカを、中核都市は東京を、地方都市は中核都市を見ていれば良かった。
期間をおいて、この順序で流行がやってきますから。
情報デバイドがあったからですね。
でも今は、時間差ゼロのリアルタイム。
以前は、日本で作ったものを海外に持って行けば良かった。
日本ではフルチェンしたモデルを、途上国へ持って行けば良かった。
型の償却も終わっていますから、現地のプライスにミートできますしね。
でも、今は「同時多発的」
車に限らず家電でも、「世界同時発売」は当たり前。
現地に研究所を設け、日本には逆輸入もありますよね。
全てに対して、「ボーダーレス」&「リアルタイム」ですから。
途上国では、固定電話よりも携帯の方が普及率が高かったりするのは、レガシーインフラがないから。
タイムマシンどころではありません。
しかし、「何でもかんでも」でしょうか?
確かに「工業製品」の変化はめまぐるしい。
必ずしも「進化」とは限らないと思いますが、変わり続けます。
技術も、淘汰の繰り返し。
ですが、「変わらない」とは言いませんが、「変化が遅い」ものもあるでしょう。
まず、「人間」
「進化」はするでしょうけど、「目に見えて」ということはありません。
だとすると、その人間が生きるために必要とするもの。
つまり、「食糧」もその変化は極めて遅いもののはずです。
いくら食糧難になっても、ヤギよろしく紙は食べれないですよね。
もちろん、食の好みは時代と共に変化し、料理も変化し続けるでしょう。
はやり廃りは当然です。
しかし、「食材」は旧態依然のはずです。
新種の野菜や果物等は「開発」され続けるでしょう。
生産方法は、植物工場などのように「開発」され続けるでしょう。
ですが、必要な栄養素は変わらないわけです。
では、どのように「タイムマシン経営」を利用していくか。
私は、当たり前ではありますが、「所得の伸びと食生活の変化」に適用できると考えます。
俗に言う、「GDPがいくらになったら」というやつですね。
肉の消費が、酪農製品の消費が、高級食材の消費が。
食物連鎖がある以上、タイムラグはあっても、それぞれの食材の価格の順位は変わらないと思います。
価格は需給で決まりますから、一様に肉を全世界の人間が食べなくなったら、あり得なくもないですが。
以前勤めていた化学会社では、酸素を通しにくい樹脂を製造していました。
これを用いることによって、ロングライフのパッケージを作ることが出来ます。
2000年に入ってから、中国での需要が飛躍的に伸びました。
ロングライフ牛乳のパッケージとして、需要が高まったのです。
今でこそ、沿岸部では当たり前のように「冷蔵庫」がありますが、内地ではまだまだです。
ですが、所得が上がってきたことによって、牛乳やヨーグルトのような酪農製品の需要がでてきました。
そこで、常温保存できるパッケージが脚光を浴びたわけです。
典型例ではありますが、どこの国でもその発展段階で経験してきました。
そして、まだまだ有効だと思うのです。
ただ、「早く」「うまく」やる必要はあります。
先の例で言うと、あっという間に「冷蔵庫」は普及するでしょう。
このビジネスモデルは賞味期限が短い。それは覚悟しておく必要があります。
しかし、うま味は非常にあります。
マスが圧倒的に大きいからです。
数十億人のマーケットですから。
ニッチといっても、バカに出来ません。
というか、ニッチはあり得ません。
BOPビジネスがもてはやされるのも、そのマーケットの大きさからですよね。
さぁ、タイムマシン経営で狙いを定めたら、「お客様のいるところ」へ積極的に出て行きましょう。
